NIPTコラム

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NIPT(新型出生前診断)検査を受けない「不安」を払拭するために決断。NIPT検査を受ける前の心境と受けた後の想い

NIPT(新型出生前診断)検査を受けない「不安」を払拭するために決断。NIPT検査を受ける前の心境と受けた後の想い

私は6年前に第一子を出産。その後、なかなか第二子が授からなかったんですが、36歳で妊娠しました。妊娠を知った時はもちろん、とても嬉しかったものの出産する時は37歳。次第に年齢的な不安を感じるようになってしまいました。

NIPTを知ったきっかけ

36歳で妊娠。年齢的な不安を感じるように。

私は6年前に第一子を出産。その後、なかなか第二子が授からなかったんですが、36歳で妊娠しました。妊娠を知った時はもちろん、とても嬉しかったものの出産する時は37歳。次第に年齢的な不安を感じるようになってしまいました。

「高齢出産」のリスクや体験談、インターネットで検索。

そこで、インターネットなどを使って、「高齢出産」について色々調べました。まずは、高齢出産の定義が「35歳以上の初産婦」であることがわかりました。そこから、「高齢出産 リスク」とか、「37歳 出産」などのキーワードで検索。高齢出産のリスクや体験談などを閲覧するうちに、羊水検査以外の出生前診断があることを知り、その中にNIPTがあったんです。

NIPTを行うまでの想い

検査方法や内容、費用など思いつく限りの情報を収集。

とにかく、出生前診断について検査方法や検査内容、費用や病院など思いつく限りのことを調べました。赤ちゃんの疾患の可能性を「評価」する、超音波や母体血清マーカーといった「非確定的検査」、疾患の診断を「確定」する羊水や絨毛といった「確定的検査」という2種類があること、それぞれの検査は時期があり、費用も検査によって1〜20万円と幅広いこと、大学病院ではすぐに検査ができないことなどが分かりました。

検査を受けない「不安」を払拭するために決断

その中で、自分の気持ちに一番納得がいく検査がNIPTだという結論にたどりつきました。検査をして、もし「陽性」だった場合、自分がちゃんと受け止められだろうか?という不安はありました。もちろん、どのような結果が出ても、自分の答えは決めていましたが、迷いがないとは言い切れませんでしたね。実際、その時にならないと分からないというのが正直な気持ちだと思います。
それでも、決断したのは、長い妊娠期間をずっと悩みながら不安定な状態でいるという「受けない不安」のほうが大きかったから。どんな結果であろうと、なるべく早い段階で真実を知り、安心したいと思っていました。

夫婦間での話し合い

信頼して一任、背中を押してくれた夫

夫には最初、年齢的にリスクが高くなる出産のため、出生前診断をしたいという思いを伝えました。さらに、出生前診断とは何か、希望しているNIPTとはどういうものなのか、費用や検査、病院のことなどを伝えました。
私は何に対しても先を見すぎて心配や不安を募らせるタイプ。そんな私の性格を理解している夫は、「受けたいなら受けなよ」と背中を押してくれました。夫婦間での話し合いはとてもスムーズで、私を信頼してすべて任せてくれた夫の対応はとてもありがたかったですね。

NIPTを受けるまでの流れ

インターネットで調べて条件に合う病院を選定

「NIPT」を受けると決めたものの、どうしたらいいのか分からず、まずは病院探しからスタートしました。インターネットで「NIPT ○○県」「NIPT 体験談」「NIPT 口コミ」などと検索。私はなるべく早めに検査したかったため、超初期の妊娠週数(私の場合は10週〜)で検査可能な近くの病院を検索。費用や検査内容、検査を受けた方の体験談ブログや口コミ、その病院のHPの情報量などを重視しながら候補の病院を5件ほどに絞り込み、最終的に自分の条件と一番合う病院を選びました。
私が選んだ病院は、埼玉県川口市の「ヒロクリニック」さんでした。決めた理由は、超初期である妊娠10週から検査可能なこと、検査結果が早ければ3日で出ること(ケースによります)、自宅から1時間ほどの近場にあったこと、来院は検査日の1回のみでよかったこと、また全染色体対象診断や微小欠失症候群検査もオプションで検査ができ、アフターケアーがあったことです。
検査当日は夫と2人で訪れました。費用はすべてのオプションをつけて22万円ほどでした。

NIPTを受けてみて

検査のおかげで妊娠期間も精神的に安定

検査を受ける前、NIPTを調べれば調べるほど、賛否両論の考え方があることが分かりました。「命を選別する行為」などという言葉に触れた時は、なんともいえない気持ちになりました。自分自身、何度も自問自答をしました。
でも、実際に検査を受けた今、「これで良かった」と思っています。実際、NIPTという検査があることで救われている方がいることも事実ですし、私自身も精神的に安定した妊娠期間を過ごせました。ただ、海外では保険が適用されたり、適用外でも日本よりかなり低費用で受けられる国があることを知りました。高額な費用がかかる日本では、それを理由に諦めざるを得ない人も多いというのは残念ですね。

価値観はさまざま。大切なのは「自分の気持ち」

検査によって人生すら変わるであろう、この検査。「簡単に受けてはいけないのではないか?」「子どもを授かったのは自分の責任なのに、なぜ迷うのか?」何度も自問自答しました。でも、私は自分の人生と家族の今後、また長い妊娠期間を不安や心配を抱いたまま過ごしたくなかったので受けることにしました。
どんな結果であれ、強い意思を持って受けましたと言いたいところですが、結果が出た時でなければ、本当の答えが出ないのでは?という気持ちもありました。この矛盾のような思いが、検査を受けるかどうかを迷わせる一番の要素なのだと思います。
迷うのは当然です。「命」ですから。
でも、私もそうであったように、不安になるくらいなら受けてもいいのではないかと思います。どんな結果であれ、責任を取るのは自分自身。そして答えを出すのも自分自身。この検査のことを調べている時点で、その責任の重さは十分に分かっているんだと思います。
検査を受ける理由や結果の受け止め方は本当に人それぞれ。それに関して「良い」「悪い」を他人が判断することではありません。何より大切なのは、自分の気持ち。それを一番、尊重すべきだと心から思います。